てつがくごっこ。

#今日の哲学ったー

言語は生物かもしれない話

言語学は生物学である。

……といきなり言われても、という感じだと思うのですが、個人的な所感として本当にそうだと思うんですね。


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まず言語は生物(なまもの)である、というのはわりと受け入れられやすいような話であると思います。
時代とともに変遷していき、使用者によっても姿を変えます。定められた構造に縛られるようなお堅いものでは決してありません。

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では言語の何が生物(せいぶつ)と似ているって、その時間に伴う変化の過程が進化そのものということです。

生物の進化の流れについて一応ざっくりいっておくと、

・まずどれかしらの個体に遺伝子レベルで何かしらの変化が起きる

・偶然または自然選択により、その形質が淘汰されるか残るかなんかする

・そんなこんな繰り返してていつかは種レベルでの変化が起きてたりすることもある

といった感じ(の説が有力)です。

そしてこれを言語について当てはめてみると……

・まずどれかしらの使用者において単語/文法に何かしらの変化が起きる

・偶然または自然選択(社会の時流)により、その様式が淘汰されるか残るかなんかする

・そんなこんな繰り返してていつかは言語体系レベルでの変化が起きてたりすることもある

ほら!結構うまく行くと思いませんか?言語の変遷は生物の進化にかなり近似して考えられると思うのです。


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すると進化/分類学以外の分野はどうなるのかということですが、これはその時々での種々の言語の構造の比較や、言語内部の仕組みなどを考えるのが、生物学でいう比較生物学や細胞生物学などにあたるのではないでしょうか。(ここはちょっと適当)

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と、まあそんな感じで、言語学系の本を読んでみた、感想がわりにまとめてみました。
言語というのは何か考える手段となることが多いですが、対象としても面白いものだなと改めて感じさせられました。